『迷走する2.5GHz帯の無線BB方式選定』

日経コミュニケーション、2006年6月15日

総務省が無線ブロードバンド(BB)用に検討している2.5GHz帯で、方式選定で携帯電話方式は対象外、としていたにも関わらず、揺らぐ前モバイルWiMAXIEEE802.20が3Gとして使用したいとの企業が出てきたために、根本から揺らいできている、という記事です。

しかし、もともと従来から総務省が進めている電波管理法の限界がすでに来ているのは明確であり、その矛盾の1つが出てきたに過ぎないと思っています。そもそも、総務省は従来から電波をサービス毎に細かに分けてきているます、しかし、一方将来のサービスは、"everything over IP"であるとも明言しているわけです。つまり、"everything over IP"の時代、"IP over any technologies" を可能にしている訳ですから、そのany technologiesの中に無線技術も入っています。そのような世界を前提に議論する必要があるのにサービス毎に周波数を割り付ける考えはそろそろ考え直す必要があると思います。
                              小柳恵一