中国・蜀のみち

司馬遼太郎全集〈58〉街道をゆく(7)
にあります。

司馬さんが描く蜀の道、つまり四川省の道は美しい。古代に築かれたダム、三国志時代の蜀の道、諸葛孔明杜甫にまつわる話と風景、そして四川大学の話など、そこに広がる町並み、山、川、と人々を司馬さんが案内してくれます。僕はまだ足を踏み入れたことがありませんが、読み終わると一緒に歩いたような気分になります。ただ、四川省地震時に放映された古代のダムをはじめとする山、川、家の崩れた悲しい風景が頭を横切ることも確かです。