グレースノート

の言葉を知っている人には以下の話はつまらないかもしれませんが、僕は知りませんでした。

週刊東洋経済 2006年4月1日,"どんな楽曲も一発識別”顧客が作る”異色事業”

僕は、このグレースノートなるものを知りませんでしたので以下の話に大変興味を抱きました。

(1) iTuneなどの楽曲管理システムで表示されるタイトル、曲名、アーティスト名がどうやって管理されているのか、どのようにそれらの情報を得ているのかを僕は今まで勝手に思い込んでいました。つまりCDにそれらの情報が書かれており、表示されないのはCDにそれらの情報がないためであると思い込んでいました。これが違っていたんですね。お恥ずかしいことです。
(2)CDを挿入するとインターネットを通じてカルフォルニアにあるグレースノート社のサーバに情報が送られる。そしてそれらの情報をPCがインターネットを通じて得て表示管理可能となる。
(3)それではCDではどんな情報を管理しているのか? 曲の長さだけを管理している。75分の1秒の単位で曲の長さを管理している。その情報をグレースノートに送り、その長さから上記情報を引き出している。長さから識別している、というのはちょっと吃驚。これなら曲の情報をセンターに送っても著作権の問題は起こさない。うーーん、なるほど。
(4)しかし、この膨大な情報量をグレースノート社だけが作っているのか?それは大変だと思ったら、ユーザがボランティアで作っている。それでは正確な情報が入らない可能性もあるわけですが、それを多数決論理などを駆使してなるべく正確な情報を集めるなどの工夫をしている。
(5)ボランティアが作ったデータで商売をするのか?、との疑問がでますが、iPODなどの商用サービス社からは金は取るが私的な使用にはとらないビジネスモデルを構築している。うーーん、さらに感心してしまいました。
(6)これは、所謂、Web2.0的がサービスをすでにビジネスにしているいい例の1つですね。