3月31日のNTT社長会見に同感

3月31日のNTT社長会見。この内容に関し僕は賛成します。 
  http://www.ntt.co.jp/kaiken/index.html

ソフトバンクKDDIの意見は、世界の動きを見ずに、単に井戸の中の戦いの中で自分たちが勝つことだけを基本として戦略でしかない、と思っています。

主旨は、

1.NTTは資本関係を分離するという考えは持っていない
2. 理由は、
 ・IP化の進展に伴って、県内/県間、固定/移動などの区分が消滅しつつある中で、ユーザニーズに応えていくのには融合・連携サービスが不可欠
 ・国内外で他事業者も合併や買収を繰り返しながら事業統合を進めている現状で、逆の方向に進むことはユーザーへのサービス提供上よろしくない。
(小柳コメント:特に米国はかつての分離から企業の統合化が急激に進んでいます)
3.NTT東日本NTT西日本のアクセス網分離に関しては、WiMAXWi-Fi、WiBroといった新しい手段が出てきている中で、アクセスの分離というのはなじまない。
(小柳コメント::アクセス系はこれからどんどん新しい技術が取り込まれる発展途上であり、単なる光アクセスだけが単独であるわけではく、ターンアラウンドの短い技術発展の世界をまるで道路公団のような組織で分離しようとする考えは不適と思いますね。)
4.研究開発部門の分離についても、キャリアとして研究開発部門を手放す考えはない。
(小柳コメント:NTT以外に、誰が他にこれからの総合的なネットワークの研究開発の責任をとれるのかはなはだ疑問ですね)

しかし、以上の機能をNTTがもつことの企業的責任及び倫理的立場の重要性をNTTは強く認識する必要がる、ということも重要だと思います。そのための監視機能=国民がしっかりする必要がありますね。そのためにはどうするか、という課題があります。例えば、現在進めている次世代ネットワーク技術研究に関しても、キャリア志向が強すぎるように思えてならないのです。特に、加入者固定系の既存資産が大きな部門の指向が強すぎると感じてしまいますね。もっと、ユーザの立場に立った研究が必要だと思うのですね。