Model-Driven Engineering

の特集が、IEEE Computer, February 2006のpp.25-pp.66.

最近の動向を述べる4つの論文を紹介している。Model-Driven Engineeringは、僕がソフトウェアに関わる以前からいろいろな研究が行われています。つまり、少なくとも30年ほど前からあることになります。僕自身も始めての国際会議での発表は"Declarative Specifications in Prolog and SDL", SDL'87; State of the Art and Future Trends, Proc. of the Third SDL Forum, The Hague, The Netherlands, April 1987、でもあること。そしてオブジェクト指向設計には、"The Program Structure Based on Current Object Model for Switching Systems", in Proc. SETSS'89, pp.34-38, June 1989で初めて発表してからModel-Driven Engineeringには興味があります。20年も興味を持ち続けていることになります。

しかし、26年間のシステム開発の中で興味の域を出たことがありません。つまり、僕が携わってきた大規模システム開発の実用の域に達していないのです。

それでは最近はどうか?、というと、やはり同じなのではないかと思えてならないのです。その大きな理由は、

1.維持管理の問題
  モデルのままでデバッグ可能な範囲が限定されるなど。
2.重たい
  いろいろな意味で重たい。
  これは昔に比べてだんだん軽減されていますが、重たいことには変わりない。
3.適用範囲が限定される。

このような研究はさらに進められる必要があることも確かですが、何か更なるブレークスルーが必要だと思うのですが、僕自身がその提案ができません。