Grooveについて思うこと

ただのGrooveが、今、Microsoft Office Groove 2007になって思うこと。

私は、6年ほど前サンフランシスコでオライリが開催さしたP2PコンファレンスでRayozzie (http://rayozzie.spaces.msn.com/PersonalSpace.aspx)の講演で初めてGrooveを知ってから、彼が目指すものに共感するとともに、その実現技術に感動もし、それ以来使い続けています。

ご存知のようにRayozzieは、ロータスノーツの考案者かつ開発者でもあります。

現在も、小柳研ではなくてはならないコラボレーションツールでもあります。誤解を招くことを承知でGroove機能を一言で表現すると"アプリケーションレベルで、ユーザ主導でVPNを簡単に構築できるサービスを提供”している、ものと考えていいと思います。

このGrooveに関しては、僕としてもいろいろと関わってきました。それはこれが今後大きなインパクトを与えると信じていたからです。例えば、以下のようなアクションをしてきました。

  ・2002年 P2P インターネットの新世紀, 河内正夫監修 小柳恵一編著, A5判・153頁・定価2000 円(税込)
    ... の標準化動向/P2Pの今後の展望と既存ネットワークの課題/探索・発見 技術、耐障害性について、
     Grooveの代表的な機能、グリッドコンピューティング ...
       http://www.amazon.co.jp/gp/product/4885490197/503-3957696-0844747?v=glance&n=465392

  ・2003年1月  小柳恵一“定番Grooveはどこまで使える?”、 Software Design、2003年1月 pp.158-163
       http://www.gihyo.co.jp/magazines/SD/contents/200301

  ・2003年10月7日  システム・コンサルタンツ株式会社、 NTTアドバンステクノロジ株式会社
        先進的な知識創造が可能な「Virtual Class Room」を「Groove Workspace」で実現
        NTT-ATとシステム・コンサルタンツが、早大大学院小柳研と共同で実施
         http://www.ntt-at.co.jp/news/2003/release26.html

  ・2003年10月9日 NTT-AT など、Virtual Class Room を大学院に導入
     著者: japan.internet.com 編集部 プリンター用 記事を転送
         http://japan.internet.com/busnews/20031009/3.html


 ・2004年4月   「Groove エグゼクティブ・セミナー 2004 Japan」開催の御案内
         http://www.scc-net.jp/groove/Groove_Exctive_Seminar_2004_Japan.pdf

そんな中、今年、小柳研に新たな新人が二人入って来ましたので、早速、二人分のGrooveを購入しようとしましたら、

  http://www.groove.net/index.cfm/pagename/store に在るように、

   Welcome to the Groove Store
   Groove Virtual Office is no longer available for purchase. But Microsoft Office Groove 2007 is coming, and you can start working today with the beta release, at no cost!

との状況になっていました。 そうですねGrooveのようなコラボレーション機能がこれから如何に重要になるかを私はなるべく多くの方々に理解して貰おうとしていましたが、結局は、マイクロソフトにすべてを持っていかれてしまった、という感じがします。

しかし、小柳研の吉永さんは、このGrooveから多くの事を学んでくれたと思います。Logly(http://logly.jp/ )は、Grooveにはない、ユーザが欲しいと思っているサービスを提供してくれていると信じています。


                                   小柳恵一