ヴィントン G. サーフのインタビュー

が、日経コミュニケーションの2006年10月15日号,pp.61-pp.63 に記載されている。タイトルは、『ネットワークは"愚直"であるべき、今後の注目株は動画ダウンロード』

久しぶりにいい記事を読んだ、という感じです。短いですが、ご意見まさにごもっとも、という感じです。

要点を以下に記します。

NGNの本質は「制御」、ユーザーの選択肢を奪う
 実際、プロバイダはネット上で何の発明もしてこなかった。Webホスティングやメールといったサービスを提供することはあっても、それらのアプリケーションを開発したのは、すべて問題意識を持ったユーザーたちだった。

・リアルタイムの放送に依存しないサービスを確立すべき。
 小柳:今のiPODの動きなどHDDが主役の世界ですね。

IP電話のようなサービスは特別な制御をすることなく導入できる。
 IP電話は、GoogleTalkSkypeなどのIP電話での成功がいい例。
 QoSを設定する目的などで特別なサービスや機器を導入する必要はそれほどない。

・ビデオ配信やP2Pサービスはインフラにただ乗りして帯域を圧迫している、との主張は全くいんちきな議論である。
 ビデオ配信事業者は高速サービスへの課金を支払っている。その高速料金を増やせばいい。そして彼らは、使ってないときも払っている、ということを通信事業者が伏せているだけである。

・メディアがひとたびインターネットに入り込めば、変貌することになる。
 ダウンロードして再生する仕組みが興味深い手段になるからだ。この新しいサービス手法には、広告の代替手段となるヒントも隠されているからだ。ずっとインタラクティブなメディアになる。