播磨灘物語一と二

司馬遼太郎全集 第33巻と第34巻にある播磨灘物語を楽しむ。

ここ数日、暫くぶりに司馬遼太郎の作品を集中して読みました。また、この物語を昔、いつ読んだかも忘れていました。しかし、"通称は、官兵衛"で始まる文章が目に入った時に昔の感動が蘇ったように集中して読んでしまいました。

司馬遼太郎が、「激動の時代にすでに人生を完結した人を書くのが好きである。」と言っているように、その創作能力はあまりに素晴らしいものがあり見事、としかいいようがありません。

実際の人物がどうであれ、司馬遼太郎が書いた"人物"こそが、その本人である、と読者に思わせてしまう、その能力にただ感動するだけの自分がいつもそこにあります。