胡蝶の夢 その二

司馬遼太郎全集第41巻

胡蝶の夢 その二

島倉伊之助(後の司馬凌海
松本良順
関寛斎

を中心に、松本良順の父佐藤泰然などを含めた人間ドラマに圧倒されて読んだ、という感じです。

関寛斎が開墾し82歳で服毒自殺し妻と眠る陸別関寛斎記念館があるそうです。そこに、オランダ人水夫の壮絶な思いが込められた彼の頭骨が安置されているそうです。その頭骨は、良順から渡された寛斎が持ち続け、今、そこに在る、ということが何か格別に思いを抱かせてくれる。この物語はそんな作品だと思います。今年の夏、小樽から旭川経由で知床に行く予定になっていますが、そのドライブを利用して旭川から陸別に是非寄りたいと思います。