量子コンピュータと量子通信〈1,2,3〉

2004
オーム社
ミカエル ニールセン, アイザック チャン, Michael A. Nielsen, Isaac L. Chuang, 木村 達也

原本は2000年にでているので結構古いのですが、今ある量子コンピュータと量子情報理論の教科書として世界的な定本であることは今でも変わらないのではないでしょうか。原本は1冊ですが、日本語訳では3冊に分かれています。

良くても悪くても教科書的な本なのでいろいろなことが網羅されています。

訳もしっかりしているので読み易いですが、この3冊を講義で使うのは教員も学生も大変だな、という感じもしますが、これに代わるものはないのも事実の様な気がします。2007年に"Principles of Quantum Computation and Information" by Giulian Benenti, etc.が出版されましたが、そちらはまだ読んでいないので分かりませんが、新しいだけにさらに良くなっているかもしれません。

それでも本書は、教科書的にはいい本でることには変わらないと思います。