長崎の本連寺

司馬遼太郎の「胡蝶の夢」を読んでから、長崎の本連寺に行きたいと思っていました。北九州がから長崎までドライブを楽しみながら訪ねてきました。

やはり現地に足を踏み入れると自分なりの再発見があるので楽しいものです。

長崎は坂が多く、訪れるたびに大汗をかきますが、今回もまるで真夏の暑さの中を本連寺の急な坂を上りシャワーを浴びたよな汗をかきました。

本連寺には、この地に勝海舟長崎海軍伝習所時代住んでいた事は明記されていましたが、残念なことに松本良順や伊之助に関する記録がどこにもなかったのが残念でした。そして、長崎の原爆で何もかも消えてしまった現地ですが、山の中腹に建つ本連寺から眺める長崎湾だけは今でも昔の面影を残してるかと思うと、汗でまみれた体に心地よい風を感じた気がしました。いい風景でした。


勝海舟が、長崎海軍伝習所時代にここに住んでいるときのお久さんの話が記されていました。そのお久さんの実家(小谷野家)がこの寺の近くにあったのですね。勝海舟のお子さん、確か女の子を産んだ後、25歳で他界したお久さんの墓が本蓮寺のとなりのお寺にありました。


また、この地は、かつてフランシスコ会司祭ペトロ・バウディスタがサン・ジュアン・バウディスタ教会や病院を建てていた場所でもあったのですね。バウディスタはのち26聖人の頭格として殉教した、と記されていました。教会は慶長19年(1614)破棄されたようです。

それにこの寺は、長崎代官である高木家の菩提寺でもあったんですね。