病牀六尺

正岡子規著の‘病牀六尺’を片手に旅をしてきました。薄い本なので持ち運びに便利でした。旅の途中で読み終わりました。


子規は病牀六尺の原稿を毎日書いて新聞社に渡し、それが連載され、時にその記事に対する読者のコメントのような手紙が子規に届く。子規は、時にそのコメントへの返事を病牀六尺の日記として書き新聞に記載される。

それら一連の手段は異なるが、現代のblogそのものである。異なるといっても、単に日記を発表する手段の相違であり、本質は同じである。

子規が六尺の病床にある時、現代のようなコンピューティングの世界があれば、母親である八重さんや妹の津さんが、一生懸命、子規に叱られながら子規の代わりにキーボードを打っていたかもしれない、と思うと面白くもある。そんな子規が、こんな記事を書くかもしれないと想像するのも愉快でもある。

‘今の女子にも小学校からキーボードに慣れるとともに、コンピュータやインターネットの関する技術の基本を学ぶ必要がある’

津さんは、子規が亡くなった後、情報工学に関する勉強のためにどこかの大学を受験したかもしれません。