不確実性の経済学入門

週刊東洋経済 2008年9月6日の特集です。

久々に面白い特集だと思います。大阪との往復の新幹線で読みふけってしまいました。

不確実性との観点にたった議論を数々の著書を参考にして多様な分野の話を簡単ですが例をあげて述べるいのがいいですね。

特に、経済学を物理学の観点から捉える最近の動向、つまり経済物理学の話に始っていろいろと展開されていきます。

ネットワークそのものを現代物理学の観点から見直したい、と思っている僕の思考とも一致しています。

例えば、経済学など大学で学ぶ金融学でもなんでも統計学正規分布を基本に理論展開していきます。これが理論と現実が合わない1つの主要な原因になります。つまり”べき分布”に従っているのが現実であるのに、論理展開がしやすい正規分布で考えている、という基本的な問題指摘や、さらに人間行動学などの観点からの問題指摘などに話が展開されています。

なかなかいい特集だと思います。

ここに示される著書をアマゾンで早速申し込みましたが、多量になりました(笑)。