因幡・伯耆のみち

KeiichiKoyanagi2009-02-28

司馬遼太郎全集 (60)
文芸春秋 1999年7月 にあります。

1999年8月に中国道路の落合JCから米子道路に入り、右手に大山を見ながら空いた道を気持ち良くドライブしました。

その日は、米子から安来を経て出雲の国である玉造温泉に泊まりました。太古の温泉です。

次の日、松江市内を通過して、美保関へ。美保関から見る景色は、古代への夢想も含めて広大な景色です。隠岐島、大山、夜見ヶ浜と昔呼ばれた弓ヶ浜、美保湾、中海そして日本海、、、。それらが真青な空の下に広がっていました。

それらを見下ろすかのように真白な美保関灯台がすがすがしくそびえている様子は実に気持ちのよい世界でした。

その7年後の2006年に鳥取砂丘を初めて訪れました。7年ぶりの美保関沖と境港は、竹島問題で報道陣が取り巻く時の場所になっていました。



司馬遼太郎は、千代川が作る遠浅と日本海から吹く強い風で生まれる波とが重なってできる小波がもたらす砂丘について語っています。それにしても気持ちのいい空間を作っています。



そして、本作品は、美保関神社とその入江の風景を語って終えています。僕は、2008年の春に美保関の入江に立ち寄り、そこで売られていたイカの姿煮を食べ、松江そして石見銀山を回って帰りました。いつ訪れても青空に立つ美保関灯台が気持よく迎えてくれるのがうれしい場所でもあります。