神田界隈

KeiichiKoyanagi2009-06-25

司馬遼太郎全集〈63〉街道をゆく(12)
1999 文藝春秋  にあります。


司馬さんは、今の一橋講堂や共立女子大などがあるかつての護持院ケ原から神田界隈を語っています。そこを行く福沢諭吉の姿を描くことから、さらに湯島聖堂を歩き、法科大学の成り立ちから、神田の界隈の古本屋の話など、そこにまつわるいろいろな話を展開しながら、司馬さんが愛する人間模様を語っています。僕にとっては、何気なく歩いたり、仕事に行ったり、飲みに行ったり、会合に出席したり、本を探したり、大学受験をしたり、いろいろなことがあった場所です。そんな神田界隈を、司馬さんの著書を片手に2001年8月の夏に散歩しました。長い間、近くを通りながら寄ったことのなかった、湯島聖堂を散策したり、昌平坂を登ったり、神田明神ニコライ堂を訪れたことを思い出しました。本書を久しぶりに読み、その記憶を残していなかったことを思い出し、今、その時に撮影した写真を眺めながらこれを書いています。