ロナルド・ドーア氏

は、僕にとって日頃から気になる方の一人です。

そのロナルド・ドーア氏のインタビューが週刊エコノミスト、2006年11月7日号、pp.58-61に記載されています。

卓越した観察力と洞察力で今まで日本社会を鋭く分析してきた英国人社会学者です。

インタビューの中で、幾つかの指摘があります。

・米国流のコーポレート・ガバナンスの導入が、経営者と従業員の連帯感によって支えられてきた従来の準共同体的日本企業を解体しつつあり、それが悪い方向に導く要素を作り出すのではないかと危惧していますね。

・現在の日本の労組がダメになった要因として、企業別組織に起因している、と指摘していますね。

コーポレート・ガバナンスの導入で儲かるのはコンサルタント会社だけである、とさえ言われている中、やはり心配ですね。

企業別組織に基づく日本の労組がいろいろな問題をもたらしていることは、いろいろな場で指摘されていることでもあります。