情報に豊かさが無い今の日本

ということを堺屋太一氏が、Network Summit2006の特別公演で述べたようです。
日経コミュニケーション、2006年11月15日、pp.124-125)

なるほどいい表現だな、と直感的に思ったしだいです。

箇条書きすると、

・日本は世界で最も情報に貧しい国である。
・日本はインターネットが発達して情報の発信数が増えたものの、情報に豊かさが無い。
・日本では同じ情報が何度も流されるだけだ。
・その理由は、情報が一方からしか流れないからだ。
・官僚は、自らの権限を広げるのに有利な数字しか出さない。
・官僚情報、東京情報、同業情報、この三つに依存している限り情報は貧困になる。
・マスコミが発達した世の中では事実よりも"目立つ"事柄で世論ができる。
・しかし、経済は目立ったことだけでは動かない。一番数の多いところ、平均値または中央値で動く。


なかなか示唆に富んだ講演だったような気がします。どこかに全文がないかな。