米シスコのマックール上級副社長の話が

日経コミュニケーション、2007年3月15日号に「環境変化に強い柔軟性を企業ネットに」の題で記載されている。

その内容が、先日小生が、某企業で5時間ほど以下のタイトルで話をした内容の前半部分とよく似ているので楽しく読ませてもらいました。

主題: 分散システムと仮想化技術
 副題:  ビジネスの観点から VPN, P2P, Grid, NGN and SOA

マックール氏の主張は、
・物理的なネットワークとは別に論理的なネットワークを作る「仮想化」の仕組みが重要になる。
・VLAN, MPLSなどの様々技術をそれぞれのレイヤで活用して論理ネットワークを構築可能にすることが重要になる。
・会社と自宅をシームレスに繋がるようにするためには、企業のポリシーに合わした制御を可能になるようにすべき。
・ユーザの場所を識別するロケーションベースのアプリケーションが重要(つまりアプリケーションがモビリティサービスに深く関わる必要がある)である。しかし、今の業務アプリケーションはユーザのロケーションに応じてサービスの内容を対応できるようなものがない。
・場所を生かしたユニークなサービスがこれから増える。

小柳:今のインターネット、つまりIPアドレスは物理的な場所にあまりに依存した物理的な番号であり、場所に依存しない論理番号を主体とした論理ネットワークの構築が需要だと思います。電話網の電話番号よりも携帯網の番号がより便利になったのと同じ現象がインターネットの世界でもおき始めていると僕は思っています。