雑誌 WEDGE 2月号

次の2つの記事を興味深く読ませてもらいました。

●「膨らむ道路のムダ 小泉改革の虚構に目を向けよ」

昨今の1万4千キロの高速道路建設そしてガソリン暫定課税などに関する国会審議を見ていて実に悲しい気分になります。

政府が単に官僚と道路族のいいなりに答弁をしているように思えるのは僕だけでしょうか?

日本中をドライブして本当に感じるのは、こんなにがらがらの高速道路がなぜまだ必要なのか、と思います。本当に必要な高速道路がどれだけいるかは単に道路族などの関係者だけでなく一般市民を含めた意見を聞くべきだと思います。宮崎県でさえ、熊本県沿いに走ればガラガラの立派な高速道路があります。トヨタの工場を宮崎に呼ぶためにトラックが走るための高速道路が必要である、と言っていますが、それだけの話と国全体の問題とを混ぜて議論させないで欲しいですね。今は、そんな個別議論をするのではなく、基本的な道路建設問題、基本問題を議論すべきだと思います。

本記事で書かれている内容、つまり、道路公団の民営化は実は国営化でしかなかった、という内容には納得させられるところがあります。このような体制でどんどん道路の建設を続けていいのか? 誰も責任を取らない体制で進めている現状はあまりに危険であると感じるのは僕だけでしょうか? 今、国会で答弁している某大臣が将来責任を取らないのは明確です。

本記事に記載されている主要各国の道路密度比較では日本が断トツで大きく、3.16km/キロ平メートルで、2位のフランスが1.72, 3位のイギリスが1.6に比べてあまりに大きいのには驚きます。

●独占回帰に進むNTT 消費者に何をもたらすか

この記事の中にNGNの話がでています。そのNGNを‘NTTの会員制インターネット’だと言われている現状をNTTも直視する必要がありますね。あまりに現在の世界的な流れに逆行します。つまり、インフラがサービスを引き起こすのではなく、サービスについていくとインフラが出来上がって行くものであることは長い歴史が証明してきている話だと思います。

電信サービスもそうです、電話サービスもそうです。そしてインターネットや携帯などの移動サービスもそうです。それらのサービスの需要がそれらを提供するインフラ建設を促進した訳です。