近江散歩

KeiichiKoyanagi2008-12-05

久しぶりに”近江散歩”を読みました。 司馬遼太郎全集〈57〉街道をゆく(6)にあります。


丁度、本書を読んでいる時に僕の乗った新幹線が、関ヶ原あたりから中山道沿いを走っていたので、不破の関、寝物語の里、伊吹山佐和山彦根、安土山、そして近江富士などの風景を楽しませてもらいました。こんな時GPSの示す地図が便利です。


司馬さんの近江散歩は、寝物語の里探しから始まります。1999年8月に僕は、関が原から伊吹山を右に見て北国脇街道を北に昇り古戦場である賤ケ岳へ向かいました。賤ケ岳の頂上から眺めた琵琶湖は実に美しかったことを思い出します。また、関が原で偶然、寝物語の里の碑を見つけたのは幸せでした。その日は、賤ケ岳の麓で美味しい昼食にも恵まれました。司馬さんの初期の短編作品である“伊賀の四鬼”の舞台にまぎれ込んだ中での出会いでした。作品の中では雪に埋もれた村が舞台でしたが、僕が訪れたのは夏の日でした。


寝物語の里の碑


30年前の関が原は、田圃が一面に広がり民家が疎らでしたが、新興住宅が広がり田圃の領域が半減したかのようでした。少し残念ですが、緑に満ちた稲はかがやいていました。


関ヶ原


司馬さんは、近江散歩で不破関、関が原古戦場、寝物語の里、彦根市内、姉川古戦場、国友鍛冶の村、安土城跡そして近江八幡北ノ庄を訪れています。僕は、この広い場所を何度かに分けて散策しています。2006年7月は、彦根市内にある彦根城佐和山、そして安土城跡の散策を楽しみました。彦根城天守閣と安土城天主台跡の二山を登り、大汗を二度もかきました。ドライブ後のいい運動でした。 安土城はまるで高い教会の塔を螺旋階段で登るように真っすぐに天主台跡がある山頂まで登らせる構造は織田信長の強い意思を実感したことを思い出します。


安土城



彦根城