南蛮のみち: バスクとそのひとびと
司馬さんの街道をゆくシリーズの中で最も印象に残っている作品の1つです。
昔、初めて読んだ時、ザビエルが、そして司馬さんが歩いたソルボンヌ大学をはじめ大学が集中しているカルチェラタンが夢に現れ、そこを自分が歩いている風景を今でも鮮明に覚えています。
その数年後、自分も初めてカルチェラタン歩いた時の嬉しさを忘れないでいます。
司馬さんは、ザビエルを通してバスク人を語りながらフランスとスペインを歩き、また、バスク人を通してザビエルを見つめなおしながら話を進めています。そして、バスク人、ユダヤ人、アイヌ人などの少数民族と国家との関わりについて語りながら、フランス革命の功罪に言及して、この作品を終えています。
僕は、まだ、ザビエルが生まれたザビエル城に行ったことがありませんが、いつか行きたいと思っている場所の1つです。