本所深川散歩

KeiichiKoyanagi2009-06-05

司馬遼太郎全集〈63〉街道をゆく(12)
1999 文藝春秋
にあります。

久しぶりに読みました。

2000年12月に江戸末期の本所深川絵図を持ち、武蔵野から下総に向かって両国橋を渡りました。


左手に浅草橋を眺め、勝海舟の子供時代の逸話を思い浮かべながら両国橋へと向かいました。両国橋の真中より少し下総側に立ち、隅田川を見下ろしました。勝海舟が投げ捨てた餅が、落ちていく。そんな思いで川を眺めたことを思い出します。

司馬遼太郎は、勝海舟が餅を投げ捨てたその時の気持ちと、後に江戸城を明け渡した・投げ捨てた精神とを結びつけて語っています。

私は、回向院、吉良邸跡、御船蔵跡、芭蕉庵跡、紀伊国屋文左衛門の別邸跡、霊厳寺、深川不動尊富岡八幡宮などを散策し終えた後、永代橋を渡り、日本橋まで歩きました。4時間ほどの散歩でした。


回向院



吉良邸跡



芭蕉庵跡



深川不動尊



富岡八幡宮



永代橋

江戸末期の絵図を見ながら、そして時々道に迷いながら歩きました。そんな時、今でも残る橋の名前が昔の絵図とのギャップを埋めてくれました。

昔の面影は何一つ残らない深川の町並みですが、隅田川の流れは昔も今も変わらないのではないかと思わせるように、木材を100メートルほどの長さに繋げて、2隻の小船が上流に向かって引っ張っていく風景を写真に撮る事が出来たのは幸運だったと思います。


司馬さんは、船に乗り隅田川を散策しています。僕も、2001年の3月浜松町の桟橋から浅草橋まで隅田川の船を楽しんだことを思い出しました。