ニューヨーク散歩

KeiichiKoyanagi2009-07-12

司馬遼太郎全集〈63〉街道をゆく(12)
1999 文藝春秋

にあります。

最近、青空文庫にはまっているためにいろいろな作品を並列に読むはめに陥っています(笑)。 そのため、重たい本を持ち運ぶのが億劫になり、司馬さんの全集をついつい研究室や寮に置き忘れることが多く、読むのが遅くなっていました。

しばらくニューヨークに行っていません。

2001年9月11日の事件以後、アメリカそのものに行っていません。ちょうどその翌日の9月12日にワシントンとニューヨークに行く予定でしたが、その前の晩に、ワシントンの天気予報などをチェックするために自宅でCNNを見ていたところ、とんでもない映像が飛び込んできたことを思い出します。

飛行機が事故で貿易センタービルに飛び込んだ、とキャスターが最初に言っていたことを思い出します。

その後、ワシントンとニューヨークで出会う人たちに電話やメイルで連絡を仕合、出張を中止にました。

そんなことを、本作品を読みながら思い出しました。嫌な思い出です。たまたま、夜中に見たCNN放送と、その後、インターネットの管理者だけのメイリングリストに飛び交うメイルの山を今でも思い出します。

ニューヨークを中心をした、つまりワールドセンターを中心としたインターネットが次々と落ちていくんでいすね。それを必死になって回復しようしているネットワーク管理者の山のようなメイルを見ていたら、夜が明けてしまったことを思い出しました。彼らの悲鳴のようなメイルを今でも思い出します。

しかし、そんな事とは関係なく、司馬さんの本作品を、昔、読んで、僕は、二人の方を知ることができたことを思い出しました。ドナルド・キーンさんと、角田柳作先生です。

ドナルド・キーンさんは最近まで元気に活躍していましたので、いろいろな場面で記事などを読んでいましたが、角田柳作先生のことを本書を再度読むまで忘れていました。

今、ここに再度、記憶しておきたいと思います。

http://www.wul.waseda.ac.jp/TENJI/tsunoda/preview-j.htm

こんな方が居た、というだけで心が豊かになる思いがします。


1998年5月撮影 エンパイヤステートビルから遠望する。