下田と龍馬
下田にある宝福寺。勝海舟が山内容堂に坂本龍馬の脱藩の許しをお願いした場所です。
嵐のために、山内容堂の船と、そして勝海舟と坂本龍馬が乗った船が、それぞれ偶然、下田に寄った、というのは歴史が作った面白さですね。
山内容堂が宝福寺にいるとの情報を得た勝海舟が、山内容堂がいる宝福寺を訪れ龍馬の脱藩の許しをお願いし、下戸であった海舟が、容堂の要望で酒を飲まされた杯がこの写真であると思うと、この杯を見ているだけで、その時の風景が思い浮かびます。
その間、龍馬は下田湾に浮かぶ船で一晩明かしています。
そして龍馬の脱藩の罪を許したしるしとして扇子に瓢箪の絵を描いて、容堂は海舟に渡しています。この扇子の本物は東京国立博物館にある、とのことです。
また、このお寺には投身自殺した唐人お吉のお墓があります。